自己破産に対する世間の目は冷たい

債務整理

自己破産というとかなり悪いイメージがあります。

自己破産に限らず、債務整理は悪いことって思っている人が多い。ほんとに。

そのせいもあって借金返済がきつい人でも、債務整理はやらずになんとかしようとする人が少なからずいます。

実はぼくもその1人でした。

知恵袋で調べると、

 

  • 借りたものを返さないどころか踏み倒そうとするやつに人権なんかない
  • 借金を返せなくなったのは自己責任だ
  • 借りたものを返す当たり前のことをできない人間が親なんて!

 

こうした言葉を目にして、言い返す言葉もなく心がえぐられる思いでした。

仕事がうまくいってないこともあって、どうやって死ぬか考えたり、何もしていないのに泣けてきたりする時もありました。

人として当たり前のことができない自分はなんてダメ人間なんだ。

こんなダメ人間に育てられて子供がかわいそう。

本気でそう思うこともありました。

借りたものを返さないことは悪いことです。

しかし、うまく返せなくてどうにかしようともがく人は本当にダメ人間なのでしょうか?

 

ここからはあくまでぼく個人の考えです。

借金をなんとかしたいと1ミリでも思っているなら、まだ遅くはない。

自暴自棄になりつつも、心のどこかでは借金をなんとかしたいという気持ちがあるなら、再出発の可能性は十分にある。

失敗したままでいることを選ぶより、そこからなにか行動することはとても大切なこと。

たとえ少しでも行動を起こすことこそ、再出発の一歩だと思っています。

 

 

現在自己破産申立て中のぼくが、借金返済が滞り始めてから今日までの心境の変化をここに残しておきます。

もし、借金が返せないでいるのなら一度この記事を読んでみてください。

読み終わるころには、心が少し軽くなっているかもしれません。

 

ことのはじめは「なんとかなる」

マイホームを購入した時

月々の支払額は約10万円。

当時工場勤務で残業も多く、そこそこの給料だったので、ぜいたくしなければなんとかやっていけると思っていました。

しかし会社に対する不満が爆発。

これを機にやりたいことやろう、大好きな車で起業してやろう、と転職を決意するのでした。

 

転職して収入が減る時

ひとまず下がる収入を補うためアルバイトを始めました。

きついのは今だけ、きっとこれから楽になっていく。

なぞの期待と自信で動いたいました。

今思えば、現実逃避の一種だったかも。

この時も「大丈夫、なんとかなる」と自分に言い聞かせていました。

実際にはこの頃から支払いが遅れたりギリギリに…

 

借金して副業コンサル受けた時

コロナの影響でアルバイト先から待機を言い渡され、月5万の収入が突然ゼロに。

このままはやばい、何かしなきゃと、Twitterで知ったとある人物からコンサルを受けることにしました。

すぐに払えるお金もなく、進められるがままに消費者金融で50万の融資。

自分を追い込んだ方が頑張れる、結果を出せると思い込んでいました。

結果半年でなんとか9万稼ぎましたが、そこからうまくいかず挫折。

この辺りから完全に心が折れてしまいました。

いろいろなものをあきらめてトラックに乗る

好きなことを仕事に…。副業で稼いで…。働く時間が…。

色々と条件をつけて仕事を選んできましたが、ここで初めて生活費を稼ぐことだけ考えました。

すぐに思い浮かんだのがトラック運転手。

仕事はしんどいけど、一般的な仕事よりは稼げるイメージ。

知り合いに紹介してもらって、そのまま転職しました。

結果、最低限の生活費と返済分はギリギリ稼ぐことに成功。

その代償として、日曜日の夕方から土曜日の昼までは出っ放し。

つまり週に半日ほどしか家族との時間がありません。

家族が体調を崩してもそばにいられず、ひたすら仕事。

基本トラックの中で生活して、平均睡眠時間は5時間。

心も体も消耗しました。

 

やっぱりこのままじゃ生きていけない

そう思い始めてからやっと、弁護士事務所に電話することに。

相談を続けた結果、半年かけて自己破産することを決意。

世間の目や今後の不安もありましたが、ぼくの中の最優先事項は別のところにありました。

 

それは、一刻も早く生活を立て直すこと。

普通に生活して、たまに外食して、家族での時間を楽しみたい。

大金なんていらないし、自分の時間をもっと大切にしたい。

 

そのためには、借金問題を解決してこれからの生活に目を向けないと思いました。

そうして今、自己破産の申し立てまでたどり着きました。

 

失敗は誰にでもある

失敗はよくある話ですが、お金のことになると途端に世間は厳しくなります。

でも、仕方ないんです。

だって過去は変えられないのだから。

開き直るなって声が聞こえてきそうですが、あえて言わせてもらいます。

どれだけ借金で迷惑かけようと、死ぬことに比べたら小さなことです!

 

実際に借金で悩み、自殺してしまった知り合いがいます。

もっと力になれたら…という後悔の念はなかなか消せません。

こうなってしまう前に、ぼくは借金で悩むあなたに伝えたい。

 

やり直す方法はあります。

何百、何千の借金をかかえてしまっても、解決する方法はきっとある。

そして生活をもっと豊かにする方法もあると思っています。

ぼくは今時間や場所、組織に縛られない生き方があると信じてもがいている最中です。

少しずつですが前に進んでいる実感もあります。

 

これからもうまくいったこと、いかなかったことなんかをブログやSNSで共有していくので、参考にしてください。

 

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